膵臓Xrayのまとめ

犬の膵臓の解剖

正常像

X線画像において、犬の膵臓は周囲組織と重なって確認できないが、猫、特に肥満猫の膵臓は腹腔内脂肪に囲まれており、左葉が胃底-脾臓-左腎に囲まれた領域で軟部組織陰影として見えることがある。

異常像

急性膵炎
(Xrayのみで診断することは不可能)
非特異的な所見
膵臓周囲の腹膜炎
右上腹部・胃の尾側の不透過性亢進
胃拡張
十二指腸の外側変位
幽門洞の左側変位
横行結腸の尾側変位
センチネルループサイン
コルゲートサイン
脂肪壊死による石灰化など
膵臓Xrayの異常像

なお、上述の通り膵臓の異常像をXrayのみで診断することは不可能であり、超音波検査や血液検査もあわせて利用することになる。

Xrayは膵炎の診断というよりは、異物誤嚥や腹膜炎の所見を得るために利用するものと考えたほうがよいかもしれない。

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