SWOT分析×PEST分析の初心者まとめ

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不動産事業の勉強会に参加した際に、「SWOT分析とPEST分析を用いて、事業計画書を作成せよ」という課題が出された。

事業計画書には大抵「現状分析」欄があるのだが、それをSWOT分析×PEST分析でまとめましょう、というのが課題のテーマだ。

今回は課題攻略のために「0から体系的にSWOT分析×PEST分析をできるようになる」というテーマでまとめを作っていく。

SWOT分析とは?

はじめに”SWOT分析”の概要について説明する。

SWOT分析とは、自社事業の現状を強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、Threat(脅威)について言語化・可視化するフレームワークのことだ。

それぞれの項目について簡単に説明すると以下のようになる。

SWOT分析
  • 強み(Strength):
    • 競合他社に対して優位な長所や、自社の内部環境のプラス要因
  • 弱み(Weakness):
    • 競合他社に対して劣位な短所や、マイナスの内部要因
  • 機会(Opportunity):
    • 社会・市場の変化など、自社における外部環境のうちのプラス要因
  • Threat(脅威):
    • 社会・市場の変化など、自社における外部環境のうちのマイナス要因

つまり、SWOT分析は「”内部環境”と”外部環境”」を「”プラス要因”と”マイナス要因”」についてマトリクス式に分析したものと言える。

PEST分析とは?

次に”PEST分析”の概要について説明する。

PEST分析とは、自社事業の外部環境を”政治的要因(Politics)”、”経済的要因(Economy)”、”社会的要因(Society)”、”技術的要因(Technology)”に分類し、その影響を分析するフレームワークのことだ。

こちらも、それぞれの項目について簡単に説明すると以下のようになる。

PEST分析
  • 政治的要因(Politics):
    • 政策、法律、税金、補助金など
  • 経済的要因(Economy):
    • 経済成長、物価、通貨価値など
  • 社会的要因(Society):
    • 人口動態・構成、文化、生活様式など
  • 技術的要因(Technology)
    • 技術革新、研究開発、技術の普及率など

また、外部環境をさらに「ミクロ環境(自社事業に対して特異的な環境)」と「マクロ環境(自社事業に対して非特異的な環境)」に分けて考えることができる。

政治的要因
Politics
経済的要因
Economy
社会的要因
Society
技術的要因
Technology
ミクロ環境地方の政策・条例
地方の補助金
地方の経済成長
物価
地方の人口動態・構成
地方の文化・生活様式
自社事業特異的な技術のシェア・普及率
自社事業特異的な技術研究の
マクロ環境国の政策・法律
国の補助金
税金
国の経済成長
金利
物価
通貨価値
国の人口動態・構成
国の文化・生活様式
国・世界の技術革新トレンド
国・世界の技術研究トレンド
PEST分析✖️ミクロ・マクロ環境

SWOT分析にPEST分析を掛け合わせたプロトコルを作る

SWOT分析は自社事業の現状を”内部環境”と”外部環境”に分けて分析するフレームワークであり、PEST分析は自社事業の”外部環境”を詳細に分析するフレームワークだ。

したがって、SWOT分析の外部環境(機会と脅威)の分析にPEST分析を取り入れて分析することが可能なはずだ。

さて、ここまでの情報を踏まえて,SWOT分析×PEST分析の手順を言語化してみる。

  1. 自社事業をカテゴライズする(事業内容、エリア、技術・資格、資産、人材)
  2. 自社事業の全ての競合をリスト化する
  3. 自社事業の外部環境における全ての情報を収集する(先ほどのPEST分析の内容)
  4. 外部環境における情報を用いてPEST分析し、それをSWOT分析のOとTに分類する
  5. 競合の情報と比較しながらSWOT分析のSとWをリスト化する

これがSWOT分析×PEST分析プロトコルの雛形が完成した。

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