今日は会話形式で友人の獣医師しげるくんと開業までの具体的なロードマップを考えていきます
よろしくー
しげるくんは割と開業を積極的に考えてるんですよね?
そうだね。
獣医師がお金稼ごうと思ったら開業が一番手っ取り早いしね
ぼくも同感です
でも実はまだ具体的な手順について考えたことがないんですよね
俺もいろいろデータ集めたりしてるけど、体系的にまとめたこととかはないかもな
そこで今日は獣医師2人で開業前にやるべきことを行動ベースでまとめて、ざっくりとした”動物病院開業ロードマップ”を作成します
良いね。まずは一体何から始めればいいのか全然わからないから、ロードマップを作るだけでも頭が整理されそうだね
俺たちは…動物病院をつくる!(Dr. STONE風)
まずは簡易的なロードマップを作ってみる
まずは、開業するには何が必要か大まかに見ていきましょう
うーん、とりあえず動物病院を開くなら、まず資金が必要だよね
資金はおそらく銀行からの融資で賄うことになるでしょう
そうだね、でも銀行から融資をもらうには、事業計画書が必要だよね
事業計画書は非常に重要ですよね。
“どんな事業をどこでやるのか?“を金融機関に提示しなければなりません
“どんな事業を”はともかく”どこで”を決めるために、まず商圏を決めることが必要かな
商圏は事業の売上や経費の根幹になるからってことですよね?
その通り。
そして、融資を受けた後には具体的な行動をリストアップすることも必要だね
融資をもらった後に何をするか、ってことですね
それではこの段階では簡単なロードマップを作ってみましょう
やっぱりこれだけだと、具体的に何をどうすればいいのかまだわからないよね
そうですね。そこで次は、具体的な事業計画書の作成に必要なことについて見ていきましょう。
やはりこのステップが一番重要ですからね
事業計画書の作成に必要なこと
事業計画書を作るって、結構大変そうだね。何から始めればいいの?
事業計画書を作成する目的はお金を借りるためです。
具体的な書き方についてはChatGPTさんを召喚しましょう
動物病院を開業したい。融資依頼用に金融機関に提出する事業計画書の雛形を作成してください。
以下は動物病院の事業計画書の一般的な構造を示す雛形です。この雛形は一般的なものであり、特定の事業や市場状況に合わせてカスタマイズすることが重要です。
- エグゼクティブサマリー:事業計画の全体像を短く、簡潔にまとめます。この部分は最後に書くのが一般的です。
- 事業概要:あなたの動物病院のビジョン、ミッション、基本的な情報(事業所在地、事業形態、所有者の情報など)を記載します。
- サービスの説明:提供するサービスや商品の詳細を記載します。どのような動物の治療を行うのか、どのような特別な設備や技術を持っているのかなどを具体的に書きます。
- 市場分析:ターゲットとなる顧客の詳細、競合他社の情報、市場のトレンドや成長率などを調査し、その結果を記載します。
- マーケティングと販売戦略:どのようにして顧客を獲得し、ビジネスを成長させるかについての戦略を記載します。
- 組織と管理チーム:ビジネスの運営に関与する主要な人々の情報と役割を記載します。
- 財務予測:初期投資、運転資金、収益予測、損益計算書、キャッシュフロー計算書、貸借対照表など、事業の財務面を詳細に計画します。
- 資金調達の要求:必要な資金の量とその使用目的、返済計画を記載します。
- 付録:必要に応じて、リサーチデータ、許可証、リース契約、パートナーシップ契約、建築設計図などの関連文書を添付します。
GPT4さんに事業計画書の雛形を作成してもらいました。
金融機関的には”お金を貸しても大丈夫か?“が気になるはずなので、財務予測欄を作り込んでいきたいですね。
そうだね。でも、財務予測や計画をどんぶり勘定にしないためには、どうしたらいいの?
それには、ある程度のエビデンス・参考文献に基づいた数字を用意することが必要でしょうね。そのためにも、商圏を決めるフェーズが重要だと思います
商圏を決める
商圏をどうやって決めればいいのか考えてみましょう
その辺のことは俺は割りと調べてるんだけど、
商圏は”人口が密集している“, “競合が少ない“, “土地代が安い“エリアから絞ると良いんじゃないかな
“人口・競合・不動産”の基礎情報を調べる必要がありそうですね。そういう情報はどこから手に入れるべきなんですかね?
まあ、例えば地方自治体の統計情報や地元の商工会議所、不動産業者からの情報をどうやって手に入れるか、みたいなことだよね
俺はe-Stat見たり、Googleマップで動物病院をマッピングしたりしてるよ。あとはその動物病院の設立年数や獣医師数から、今後も脅威となりうるかを判断してるかな
なるほど、ぼくはそういう泥臭い調査法は結構好きです。
不動産情報サイトなんかでも、人口動態を予測できたりするのでおすすめです。
若い世帯が増える地域は宅地の売買動向が増加してたりしますからね
これらの情報を元に商圏を決めて、それを元に事業計画書を作るのね
開業セミナーやコンサルの意義
事業計画書の作成のためには、かなりミニマムデータを集める必要がありそうだね
そうですね。問題は多くのデータを集めて作られた財務計画も根拠ある計算方法でないと、妄想の産物になりやすいことですね。
やはり、開業済みの動物病院の財務状況の変遷がわかるデータも集めたいところです
開業コンサルに聞いたり、市場調査を外注するのも一つの手段かもね。開業セミナーに参加して色々と聞くのも良いとおもう
融資前に事業計画書をチェックしてもらう点でも、早めにコンサルやセミナーに足を運ぶのが良さそうですね。データ収集も楽になりそう
融資後の行動
次に融資がおりた後にやるべきことを具体的に考えてみましょう
店舗関連
融資がおりたら、まずは内装工事かな。この時点で店舗はもう決まってるはずだからね
事業計画書の作成の段階で店舗を決めて、内装イメージまで作った上で融資を依頼したいですよね。
内装イメージまであれば融資もおりやすいしね。
そのためにも導入する設備は厳選しなきゃね
設備を決めないと、店舗を選ぶのは難しいかもしれませんね。
セミナーやコンサルで情報を集めるべきかも
まあ、欲張らなければどんな面積でも病院は可能なんじゃね?
そうかもしれませんね。
商圏を決める→店舗・設備を決める→内装を決める
という順で決めていきましょう。
融資さえおりれば、あとは依頼と行動あるのみです
各種許認可の申請
内装と設備が整ったら、次は許可や認可を取得するんだよね
動物病院特有のものとして診療施設開設届やX線装置設置届が必要ですね。
他にも普通の事業と同様に、税務署とかに事業開設届出書とか青色申告承認書なんかを出さなきゃいけませんね
採用活動
スタッフの採用活動を忘れちゃいけない
それが一番不確定要素すぎて嫌です……。
商圏に顧客がいても、人材がいるとは限りませんからね
獣医師を最終的にたくさん雇って、自分は経営に回りたい…
しげるくんは前々からそういう方面に興味を持ってましたもんね。
獣医師ってそんな簡単に雇えるんですか?
しらない。仲介業者にたくさんマージン払えばイケるやろ
開業準備
あとは細かい開業準備と広告宣伝をしなければいけませんね
看板の設置、名刺やビラの作成、ウェブサイトの開設、SNSの開設と運用などなどやな
初期の広告宣伝は地域に根ざしたものを考えたいですね。
個人的には便利屋時代にやってたビラ配りを信用してます。下手なSNSやるよりよっぽど強いです
準備に必要な期間を予測する
ロードマップも多少マシになってきましたね。具体的なイメージができつつあります
そうだね。この辺で各フェーズにどの程度時間を割かれるか仮設定してみよう
こんなとこですかね。
合計で早くても2年はかかると思ったほうが良さそうです
内装の決定とか商圏の決定とか結構カツカツじゃね?
その辺はしょうがないです。
商圏の決定は、集めたミニマムデータから一番良さそうなところを選ぶだけですし、内装の決定は、店舗が他の借り手に取られる前にイメージの作成まで済ませなきゃいけません。
本当は事業計画書の作成も2週間で完成させたいところですが、コンサルや税理士に添削してもらうために長めに割いてます
なるほどね。スピード勝負って感じやな
まとめ
いろいろまとめてみましたが、これはあくまで開業経験の無い獣医師が机上に並べてるだけなので、実際には開業経験のある方の話やセミナーに行って見るのが良いと思います
経験者の話を聞くのが先決だもんな
まだまだ考えなきゃいけないことはいっぱいあるけど、イメージが具体化されてきたんじゃないかと思う
人生計画的に、少なくとも開業したい年齢や臨床経験の2年前から準備しないといけませんね
「結婚後に~」みたいにやってると、どんどん開業も遅くなりそうやな。ライフプランを作成しなきゃ何も始まらなそう
これを”働きながら”実行していきます!
唆るぜ…これは!!
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